ロートアイアン製作工程〜あなたのイメージをカタチに〜

工程

 

当店で取扱のロートアイアンは1製品を22の工程を経て製作されます。鋼材の加工から塗装までフィリピンの工場で、一貫生産を行っております。金属表面処理・メッキはもとより、塗装・溶接強度もJIS規格に則り製作しております。
弊社の誇る安定した品質を保証するにあたって、以下の取り組みを行っております。

1:亜鉛メッキとの相性の良い鋼材選び
2:品質の保証された亜鉛材料
3:正しい金属表面処理による塗膜強度の向上・安定
4:屋外使用に耐え、亜鉛メッキとの相性の良い塗料選び

ロートアイアン カラー

ロートアイアン製作工程(図面作成編)

お客様と納得の行くまでお打ち合わせし、製品図を作りこみます。どんな製品にも対応できるよう、A0までの大型プリンターを用意しております。どんなご要望でも、素早く図面上の対応をするため、是非ご気軽にお問い合わせください。 
製作工程 図面作成編

1.図面を作成。

製作工程 図面作成編

2.原寸図を出力するための大型プリンター。

 

ロートアイアン製作工程(加工編)

当社の製品には、実に多くの加工が必要です。曲げたり、切ったり、削ったり、ねじったり・・・。常温での人力加工、材料を熱しての人力加工、機械力による加工、色々です。コスト面の競争力をこの工程で実現するため、また多くの治具、工夫が必要となります。製品材料本体でコスト低下を求めすぎると、必ずその後の不具合に直結します。

製作工程 加工編

1.図面と、製作指示書の内容を確認。

製作工程 加工編

2.部品の加工。

製作工程 加工編

3.部品の加工。

製作工程 加工編

4.加工された部品類。

製作工程 加工編

5.部品を切ったり削ったり。

製作工程 加工編

6.部品を曲げたり。

ロートアイアン製作工程(溶接編)

溶接は、製品強度を保証するために、非常に重要な工程です。溶接の用語で言うところの、アンダーカット、溶け込み不良によるクラックやピンホールの発生、溶接折れや溶接ズレの発生は、強度上の重大な問題を発生させます。当社は金属パテを一切使用しません。部品が外れる、溶接部分からサビが出るなどの問題は、溶接工程に問題があります。溶接内の空洞は、メッキ後工程のリン酸などを吸い込んで、完成品の内部を腐食させます。

製作工程 溶接編

1.部品の位置を、原寸図にて確認。

製作工程 溶接編

2.溶接

製作工程 溶接編

3.溶接

ロートアイアン製作工程(メッキ編)

メッキは、製品の脱脂、メッキ材料の選定が重要項目です。酸とアルカリで製品を洗い、純度の高い亜鉛プールに浸漬させれば良いのです。言うのは簡単ですが、メッキのプールは非常にお金がかかります。まず、公害防止のための排水処理設備。メッキの排水は、猛毒を含みます。この排水を無害化するのが排水処理設備ですが、設備に1億円強かかります。プールに溶かしている亜鉛も、大型プールですのでおおよそ1千万かかります。さらに、亜鉛を溶融させ続けるには、24時間バーナーで加熱しておく必要があります。一度火を落とすと、再溶融に数日かかるのです。自社でメッキ工程を抱えるのは実に大変ですが、安心できる強度のメッキを追求するには、外注では特に純度が心配なので、自社でメッキしております。

製作工程 メッキ編

1.メッキ前の下地処理用プール。

製作工程 メッキ編

2.98.5%亜鉛インゴットの溶けたメッキプール。

製作工程 メッキ編

3.メッキプールに、下地処理後の製品を投入!

ロートアイアン製作工程(塗装・仕上編)

塗装は、メッキと同様に、下地処理と塗料の選定が重要事項です。下地処理としては、エポキシプライマーと亜鉛の密着性を増すためには、リン酸亜鉛被膜を作る必要があります。よって、リン酸亜鉛処理後に、純水で洗浄します。この純水度に問題が有ると、不純物イオンが亜鉛表面に残ってしまい、塗膜を通じて水を吸収して塗膜がふくれあがる、または剥がれるという事態が発生します。当社では純水管理装置を導入していますので、その点は安心です。また、一部のカラーにはイタリア製のインキ(顔料)が使われております。EUでの安全基準に達しているのと、発色のすばらしさから採用しております。

製作工程 塗装・仕上編

1.塗装前のメッキバリ取り。

製作工程 塗装・仕上編

2.塗装

製作工程 塗装・仕上編

3.塗装後、出荷前検査を待つ製品

ロートアイアン製作工程(検査編)

ロートアイアンは手作りのため、色々問題があります。また、パイプ部品を使うと、亜鉛メッキの熱に負けて変形したりします。そのねじれや歪みを補正し、正しい姿に直す作業が検査となります。レーザーを使用したりしながら、検査票に外観データを記入していきます。全ての工程で、作業標準通りの作業であっても、全体として歪みが現れることがあります。門扉などの可動製品は、作動も検査します。電気錠などの電気部品も、導通して作動を確認してから取付をします。また、取付後も同じ作業で、断線の有無を確認しています。
製作工程 検査編

1.電気錠などの導通確認。

製作工程 検査編

2.原寸図によって、各装飾部品の位置を確認。

製作工程 検査編

3.メッキ後に製品の各寸法、ねじれ、作動の確認。